英国で開催される世界最強の音楽の祭典「Glastonbury Festival」

2015-05-31

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音楽が好きなら一生に一度は行きたい「Glastonbury Festival」。英国で40年にわたって開催されるフェス界のレジェンド、通称「グラスト」。毎年激化しているチケット争奪戦を制するコツから会場の雰囲気まで、日本からの参加者(Sanae Sekine氏)の声を参考にレポート!

Glastonbury Festivalとは?

イングランド南西部のPilton(ピルトン)にあるMichael Eavis(マイケル・イービス)所有のWorthy Farm(ワーシー・ファーム)にて毎年6月の最終週末に開催されるフェス。1970年代から40年以上にわたって開催されている。約18万人を動員できる広大な土地で開催されているが、近年はチケットの入手が極めて困難で、2015年は25分という歴代最速タイムでチケットが完売、リセール(キャンセル分の再販売)も12分で完売したほどの世界屈指の人気音楽フェス。日本の「フジロックフェスティバル」のモデルにもなっている。

過去のヘッドライナー

2014:Arcade Fire, Metallica, Kasabian
2013:Arctic Monkeys, The Rolling Stones, Mumford & Sons
2012:U2, Coldplay, Beyonce
2011:開催なし
2010:Gorillaz, Muse, Stevie Wonder

開催情報(2015年)

日程: 6月下旬(2015年: 6月24~28日)
会場: Worthy Farm, Pilton, Somerset
出演者:The Who, Foo Fighters, Kanye West
公式HP:http://www.glastonburyfestivals.co.uk/

 

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事前準備(チケット・宿泊・交通機関)

チケット購入

<チケット発売時期・価格>

    • 開催前年の10月に販売開始。2015年は25分で完売。
    • リセール(キャンセル分の再販売)は開催年の4月に行われる。2015年は12分で完売。
    • チケットの種類はWeekend Ticketのみで、価格は£220(約40,000円)
    • コーチ(長距離バス)付きチケットも購入できるが、往復の日時を購入時に指定する必要があり、さらにチケットはバスの中での受け取りになるため、必ずバスに乗らなければならない。15,000枚限定。 £260(約47,000円)から。

<争奪戦を制するための準備>

① 個人情報の事前登録

    • チケットの購入には、顔写真・名前・住所等の事前登録が必須。
    • 発売直前になると登録ができなくなるので事前に済ませておく必要がある。
    • 登録はこちらから(登録期限は例年9月中)

 

 ② チームを組もう

    • 2014,15年は1人で6枚まで購入できた(変更がある可能性があるので要確認)ので6人でチームを組めば購入できる可能性をあげることができる。
    • 事前にRegistration Numberと郵便番号を共有しておく必要がある。

 

 ③ 別の場所から6人でサイトにアクセス

    • 発売開始と同時に販売サイトへアクセス。購入までたどり着けた人が代表して事前に共有していた6人分のRegistration Numberと郵便番号を入力しクレジットカード決済。
    • その際に、デポジット(頭金)の£50(約10,000円)×人数分を支払う必要がある。

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運が良ければこの画面につながる

 

④ 4月上旬に支払い

    • 例年、4月上旬頃に、残りのチケット代金をクレジットカード決済で支払う必要がある。支払わなかった場合はキャンセル扱いとなり£50のうち£40が返金される。
    • この段階で、Worthy Viewという有料のテントサイトやコーチ(長距離バス)の予約もできる。
    • チケットの受け取り方法は、郵送と現地受け取り(box office)が選択できる。

★ チケット獲得のための詳細が知りたい方は以下の記事をチェック
グラストンベリーチケットの取り方 事前登録は9月中に!

 

宿泊予約

会場の周辺にはホテルなどの宿泊施設はない。宿泊は会場内のキャンプサイトにテントを設営して宿泊することが基本になる。通常のキャンプサイトはチケットを持っていればアクセスできる。会場のいたるところでテントを張れるのもグラストンベリーの魅力。さらに有料のキャンプサイトWorthy Viewもある。

Worthy Viewとは

Worthy Viewとは、2013年から解説された会場外の有料テントサイト。あらかじめ設営された2〜8人用のテントに宿泊することができる。2015年度の価格は£270~£960(約5~17万円)。駐車券は£25(約4,500円)。

テントを持っていく必要がなく、有料のためか比較的治安が良いので、初心者や海外フェスでのキャンプが不安だという方にオススメ(by Sanae Sekine氏)とのこと。また2015年からは新たにTangerine Fieldsという有料キャンプサイトも設置される模様。
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<Worthy Viewの設備・利用上の注意>

    • Worthy Viewの受付で予約者のIDを伝えると予約したテントに案内してくれる
    • 入場できる時間帯が決まっているので深夜早朝になる場合は注意
    • 2014年は、Worthy Viewでもチケットとリストバンドの交換ができた
    • Worthy Viewを予約していない人は入場できない
    • Worthy View内のトイレは比較的綺麗(紙はないので持参必須)
    • 無料のシャワー(仕切りがある個室タイプと仕切りがないタイプの2種類)があり、ドライヤーも設置されている。バスタオルとシャンプー&リンスは有料で販売している。朝9時以降は並ぶが朝7時頃だとほぼ並ばずに入れる。水圧もあるしお湯も熱くて快適。
    • 飲み物、パン、ヨーグルト等簡単な食料を売っているお店がある。一件だけ飲食店もある。

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航空券予約

日本からイギリスの航空券は、購入・渡航時期によっても異なるが、往復で16万〜30万円程度。旅行代理店や各航空会社のHPから予約・購入が可能。

電車チケット予約

イギリスの電車は事前に日時を指定し予約することで値段が安くなる。Rail Cardという割引カードを購入すればさらに費用を抑えられる。

★電車の予約の方法やRailcard(割引カード)の詳細は「電車でフェスに行こう!」を参照。

コーチ(長距離バス)チケット予約

コーチ(長距離バス)付きチケットが15000枚限定で販売される。また、National ExpressSee Ticketsから別途購入することもできる。ロンドンを含む約30都市~会場までの直通バスチケットが発売されている。(下記の価格表)直前になると売り切れもあるので注意。

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会場アクセス(行き方)

電車

    • ヒースロー空港からロンドンのPaddington(パディントン)駅までヒースロー・エクスプレスを利用し移動。(約25分)
    • Paddington駅からCastle Cary(キャッスルキャリー)駅まで電車を利用し移動。(約1時間30分)
    • Castle Cary駅からはシャトルバスで会場まで移動。シャトルバスのタイムテーブルなどの詳細はこちら
    • 費用は通常料金で往復20,000円程度。Railcardを利用すれば費用を抑えることができる。

コーチ

    • ヒースロー空港からPiccadilly(ピカデリー)Lineを利用しGloucester Roadへ、Gloucester RoadでDistrict(ディストリクト)またはCircle(サークル) Lineへ乗り換えて、Victoria(ヴィクトリア)駅まで地下鉄を利用し移動。(約50分)
    • Victoria Coach Station(ヴィクトリア・コーチ・ステーション)駅から事前に予約していたバスに乗車し会場まで移動。(5〜8時間、道路状況による)
    • National Expressで予約した場合ロンドンからの往復で、費用は £52.5~(約9200円~)。

車・レンタカー

    • ロンドンからレンタカーを借りて会場まで移動。(渋滞がなければ約2時間30分)
    • 水曜日の午前7時から午後2時はかなり混雑する。駐車場への列が数時間待ち。
    • 事前に駐車券を購入する必要がある。

入場・リストバンド引き換え

    • 入場時&再入場時にリストバンドチェックがあるが、会場内ではリストバンドチェックはほぼなし。荷物のチェックは、ほとんどなし。但し抜き打ちで行う場合がある。
    • リストバンド引き換えは、時間帯によるが多少並ぶ程度。チケットの顔写真と持参した本人が一致しているかどうか照合する場合がある。

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Glastonbury Festivalの雰囲気

客層

    • 老若男女入り混じっており、年齢層は比較的高め。日本人は少ない。

気温・天候

    • 6月下旬のイギリスは夏なので昼間は暑いが、湿気はなく20℃前後でとても快適(最高気温20〜23℃、最低気温10〜12℃)
    • 昼間はTシャツで十分だが、夕方以降は急激に冷え込むため、防寒対策は万全に
    • 雨が多い場所としても有名なので長靴とレインウェアは必須
    • 夜はとても寒いので、寝袋は暖かいものが良い。ホッカイロや毛布などがあると便利
    • 晴れれば日差しが強いので日焼け止め(サングラスも)があると良い
    • 雨が降り地面は泥になることが多い。滑りやすく、固まった時にはまりやすいのでケガに注意

食事

    • 食事は£6~8(約1000〜1500円)程度。ハンバーガー、ピザ、パスタ、カレー、中華、日本食、エスニックなど豊富な種類のお店が出店している。
    • アルコールを販売している場所も多くある。

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物販

    • 会場内に2箇所ある。多少混んでいるがそこまで並ぶことはない。オフィシャルTシャツは£15~(約2700円〜)販売されている。店員がサイズを間違えて持って来ることもあるので、購入時その場で確認する必要がある。試着も可能。
    • その他にも、衣服・アクセサリー・雑貨・日用品・薬・椅子・テント・食料品(果物・パン・牛乳など)を売っている店もある。会場が広いためお店を探すのが大変で、ある程度は日本で準備した方が無難。

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携帯・wi-fi

    • 無料Wi-Fiを開放しているがほとんど繋がらない(特に2014年は全く繋がらなかった)
    • 朝や夜中だと多少繋がることもある(キャリアによる)
    • オフィシャルスポンサーEEのリチャージテントはかなり並ぶが充電可能
    • 日本から行く際は、大容量モバイルバッテリーを持って行くのが良い
    • SIMフリーの携帯を持っている人はSIMカードを空港などで購入すると現地のキャリアが使える

充電できる場所

トイレ

    • トイレはあちこちにあるのでそれほど並ばずに入れる(個室の仮設トイレと上半身だけ隠れる屋根のない2種類)
    • 初日はまだ綺麗だが、徐々に汚くなり詰まっていることもあるので注意
    • トイレットペーパーは備え付けがないので持参すること(物販でも無料で配っているが、無くなってしまうので持参するのがベター)

参加者の声(by Sanae Sekine)

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参加したフェスの魅力

<広大な会場>

とにかく広い。2年かけて行っても全部のエリアを回り切れなかったほど。飲食店も雑貨店もたくさんあり、あちこちにオブジェやアート、サーカス、大道芸などのパフォーマンスがあり見ていて飽きない。フジロックのように山道はなくほとんど平地なので歩きやすいし疲れない。

<ラインナップの豪華さ>

日本では見れないアーティストがたくさん!中にはRolling StonesやU2などフェスには基本出ない大物が出ることも。最近ではシークレットでRadioheadやBeady Eyeが出たことも。合計で1,000組以上出演するためラインナップをチェックするのも一苦労。ステージも大小併せて100以上ある。直前になるとラインナップや会場地図等が搭載されたアプリ(オフィシャル)が出るのでDLしておくと便利。

<大合唱>

Youtube等で観てわかるように、グラストでは「シンガロング、大合唱」が最大のハイライト。会場内やSEでビートルズやクイーン、オアシスがかかると皆サビだけではなく最初から最後まで歌っていて感動した。

<気候の良さ>

6月末のイギリスは爽やかで最高の気候。暑さで疲れたり動けなくなったりすることがない。個人的にはここが一番ポイントが高い。

<旗の多さ>

他の海外フェスと唯一違うのは旗(フラッグ)の多さ。フェスでは禁止していることが多いがグラストでは容認されている。多くのアーティストたちがグラストを褒め称えるのは、オーディエンス側の景色が旗がたくさんなびいて美しいからだと思われる。

旗

参加するにあたっての注意点(困ったことなど)

<雨・泥>

一日雨が降るということはなかったが、急激な雨でレインウェアが機能しなくなり替えが無く凍えそうになった(日本ほど防水機能が高いレインウェアは会場では売っていない)。また、大雨でテントが浸水したが浸水部分を補強する道具が何もなくこれも困った。(もしかしたら会場内のどこかにそういう日用品が売っていたかもしれないが広すぎて探すことが困難だった)雨が降ると泥で滑りやすく、歩けなくなり、最後の方は奥地に行くことを諦めてしまった。

<クレジットカード>

会場内にATMはあるのだが、基本イギリス国内で使えるカードのみ使用可能で、海外(日本)のカードが使えるATMも少数だがあるのだが、理由は不明だがエラーになってしまいお金をおろすことができなかった(参加した友人ほぼ全員)。なので現金を多めに持って行くのが安心。オフィシャルのBARではクレジットカードが使えるようだったが基本飲食店や雑貨店ではカードは使用不可。

<救護室>

ケガや病気の場合フジロックには救護室があるが、あれほど広大なグラストの中にそういう場所が見当たらなかった。ケガをしている人が会場スタッフに相談していたが特に対処法はないとの返答で驚いた。なので絆創膏や多少の常備薬は日本から持って行くのが安心。

<モッシュピット>

最終日のトリのKasabianでモッシュピットに入ったのだが、発煙筒を焚いている人がいて火の粉が飛んで来たり(熱い!)、前に押し寄せる人や暴れる人がたくさんいたりして押しつぶされそうになり本気で死ぬかと思った。アーティストにもよるがモッシュピットは危ないので気を付けた方が良い。

ローリングストーンズ

 

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★2015年のチケットは既に完売していますが、本レポートを読んで「Glastonbury Festival」に行きたくなった方は入念に準備をして、来年こそトライしてみてはいかがでしょうか。

 

※記事内のポンド-円換算は、£1を180円として計算しています。また海外フェスは細かい点が変更になることも多いので、その年の公式情報をチェックして参加することをお勧めします。
★ラインナップ、地図、ムービー、会場でのスナップなどがまとまったFestival Junkie特設「グラストンベリー」ページは以下のリンクから

http://www.festival-junkie.jp/glastonbury_festival


取材協力: Sanae Sekine
編集: Ryosuke Suzuki
監修: Festivial Junkie(neko)

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