【レポ】「ICELAND AIRWAVES」で究極の音楽体験をしてきた

2014-11-20

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最後の最後で今年のベストフェスがヒックリカエッタ! 今年ヨーロッパ中の音楽フェスに参加し、Qeticでも多くの海外フェスレポートを書いてきた筆者が今年のベストフェスとして紹介したいのが、11月初旬にアイスランドで行われた<ICELAND AIRWAVES>だ。先日Qetic内の記事でも紹介していたように、日本と密接な関係にあるアイスランド、そしてアイスランドの音楽カルチャー。日本からもツアーが組まれるなど、日本人からも非常に人気の高い<ICELAND AIRWAVES>の全貌を明らかにしていきたい。これを読めば究極の音楽体験を求めて渡氷したくなること間違いなし!?

 

<アイスランド エアウェイブス>とは?

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<ICELAND AIRWAVES>は11月初旬にアイスランドの首都レイキャヴィークで開催される都心型の音楽フェス。街の中心地のありとあらゆる場所がライブ会場となり、水曜日から日曜日までの5日間、街全体が音楽一色に染まる。もともとローカルと音楽の結びつきが非常に強いアイスランドという土地だからこそ生まれる「フェスと街の一体感」は、世界中どこを探してもここでしか味わうことができないだろう。

アイスランドの音楽を求めて世界中から渡氷!

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世界中の有名アーティストをかき集めて開催されるフェスとは違い、出演する多くのアーティストはアイスランド出身。それに加えてフェスの雰囲気にマッチするインターナショナルなアーティストが華を添える。ザ・フレーミング・リップス (米)といった世界を代表するアーティストから、まだ音源もリリースしていないような地元アイスランドの新人までがラインナップにずらりと並ぶ。そういった新人を一気にチェックできるショーケース的な要素も強く、音楽熱の高い地元民はもちろん、世界中から音楽関係者や音楽ファンが集まってくるのだ。フェス中に多くの観客に話を聞くことができたが、「ビョーク、シガー・ロス、ムーム、オブ・モンスターズ・アンド・メン、アウスゲイルの次は誰か?」という話を、鼻息を荒くしながら喋り続けるアイスランド音楽ファンに多く出くわした。地元民はもちろん、世界中から集まったアイスランド音楽好きたちとの情報交換ができるといった点もこのフェスの魅力の一つだろう。

 

街全体が音楽で溢れ返る5日間

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街を歩き回ると体感できるのだが、サーキット型フェスによくあるちょっとパブが解放されていたり、ストリートで演奏していたり…なんてレベルではない。メイン会場となるホールHARPAを中心に、美術館、レコード屋、レストラン、パブの地下なんて場所は当たり前。ホテルのラウンジが全面開放されてステージになっていたり、服屋の店内で紳士服に囲まれながらライブを観たり、終いには普通のお店のショウウィンドウの中でライブが始まるなど、本当の意味で「街中で音楽が鳴っている」のだ。

またライブ自体は夕方からのOFFICIAL(リストバンド提示が必要なライブ)に加え、先ほど例に挙げたようなOFF VENUEと呼ばれる会場でのライブ(入場無料)の2パターンがあり、楽しみ方としてはお昼からは街を散策しながら好みのアーティストを探して、夜からは目当てのアーティストを観るのがベスト。さらに嬉しいことに地元のアーティストはフェス期間中にOFF VENUEで複数回ライブを行うことが一般的なので、フェスでよくある好きなアーティストが重なっていて観られないというようなことが起こりにくい。好きなアーティストを見つけて、何度もライブに足を運んで違う箱でのライブを堪能するというような贅沢な楽しみ方もできるのだ。

 

世界最大の露天温泉ブルーラグーンも会場のひとつに

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「せっかくアイスランドに来たのだから、街中だけでなくて観光地にも出掛けたい」というような人にお勧めしたいのが世界最大の露天温泉ブルーラグーン。フェス会場からはバスで1時間弱の場所に位置し、フェス開催中には施設内のレストランでライブが開催されている。別途チケットを購入する必要があるが、豪華なビュッフェを楽しみながらライブを楽しむことができる。さらにライブ後にはDJのプレイを楽しみながら温泉に浸かるというこの上ない贅沢が待っている。ちょっと贅沢をして音楽と温泉で日頃の疲れを癒してみたわけだが、春からフェスばかり行って屋外で寝ることが多くボロボロになった身体の1年分の疲労が全て吹き飛んだといっても過言ではない。チジョウノ ラクエンハ ジツザイ スル!!

 

アイスランドの多種多様なアーティストを一気に堪能!

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日本在住のアイスランド音楽マニアの知人から、このバンドだけは絶対観ておけと念を押されてライブに足を運んだのが「Oyama」というバンド。5日間で3度のライブを披露したのだが、色んな観客にインタビューをしながら街を回っていると「昨日Oyama観たか?」と何度も尋ねられ、現地での人気を再確認できた。ツインギター轟音の中に美しいメロディが重なる壮大さは、移動の車の中から観たアイスランドの大自然に重なるものがあり、アイスランドを代表するニューカマーという前評判に違わぬ存在感を示してくれた。
(※他にもアイスランド発のアーティストを多く紹介したいが、スペースの関係上、次回の<エアウェイブスで見つけたアイスランドのアーティスト特集>をしばしお待ち頂きたい。)
またアイスランド以外のアーティストもアイスランド音楽好きも唸らせる旬なラインアップが揃うこともこのフェスの魅力だ。相当数のライブを観て回ったが、特に印象に残ったのはKwabs(英)とLA FEMME(仏)の2組。UKでもフェス引っ張りだこのKwabsは、深夜にも関わらず入場規制がかかるほどの熱いライブを披露。そして割と大人しめの観客が多いフェスでモッシュが起こるほどの盛り上がりを見せたフランス出身のLA FEMME。この2組はある意味アウェーの状況の中で地力を見せつけた、本フェスのベストアクト候補と言えるだろう。

 

絶品!アイスランド料理!

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アイスランドに来たからには絶対に楽しみたいのがアイスランド料理。ロブスター、タラ、ラム肉、他にもなぜかホットドックが有名なのでフェスの合間に是非食べて欲しい。イギリスで暮らしている身からするとヨダレが止まらないような料理が堪能できるアイスランドだが、そんな中でも是非試して頂きたいのが「スープ」。スープなんて普通と思われるかもしれないが、時期的に氷点下になることもあるので、そんな状況で飲む温かいスープは一生忘れられない味になること間違いなし。ロブスター、チキン、野菜などレストランによって色んな日替わりスープが楽しめるはず。というのも7日間の滞在で7杯のスープ全てが当たりという奇跡を体験したので、アイスランドを訪れた際は是非お試しあれ。身体が温まった後はアイスランドで食べるアイスも忘れずに。ただし物価はかなり高いので、しっかり値段を確認してからお店に入ることをお勧めする。

 

ローカルなのにインターナショナルな最強フェス

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<ICELAND AIRWAVES>に参加した正直な感想は、「フェスとしての格が違う」ということだった。表面的ではなく本当の意味でローカルとの結びつきが強いからこそ実現するフェスと街の一体感、そして地元民一人一人の自分の国の音楽に対する理解と誇り、街を歩いて色んな人の話を聞いているとそれらをひしひしと感じることができた。徹底的にローカルでありながら世界中から人々を集めるインターナショナルなフェス、そしてフェス業界だけでなくこれからの音楽業界全体を前進させるヒントが多く詰まっている最強のフェス、それが<ICELAND AIRWAVES>だ。そんな究極の音楽体験を味わいたい方は、是非来年アイスランドへ。寒さ対策だけは全力で。それでは来年レイキャヴィークでお会いしましょう。

次回は本レポートで紹介しきれなかった<ICELAND AIRWAVES>で見つけた地元民に愛される新鋭アーティストを紹介予定。アイスランドらしいバンドはもちろん、あまりイメージのないアイスランド発のレゲエやヒップホップまで、アイスランドの懐の広さを感じられる個性的なアーティストを紹介する予定なので、乞うご期待!

Text by nekomeguro London
Photo by Ai matsuuRa

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