クレイジー&クリーン!? スコットランド最大級のフェス「T in the Park 2015」に潜入してきた!

2015-07-29

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イギリスではグラストンベリーに次ぐ開催規模を誇るキャンプフェスと言われているのが、7月中旬にスコットランドで開催される「T in the Park」。ロック色の強いラインナップとクリーンな環境面が評価される一方で、観客はイギリスで最もクレイジーと噂されたり、そもそも英語の訛りのきついスコットランド人とコミュニケーションが取れるのかなど、さまざまな不安を抱えながらも春からFestival JunkieにジョインしたShinji Kitanoが参加してきました。

いきなり入場ゲートが大混雑

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グラスゴーからのシャトルバスを降りた途端に広がっていたのは、入場ゲートが見えないほどの大行列。あいにくの小雨の中、ようやくゲートにたどり着いたと思えば、キャンプ用の大型ザックからビールを詰め込んだキャリーケースまですべて中身を出して確認されるという厳重すぎる荷物検査。その先では、警官が連れた麻薬犬に一人ずつ匂いを嗅がれるというチェックまで受け、リストバンドをゲットし入場するのにトータルで1時間ほどかかりました。クリーンな環境のためとはいえ少しやりすぎでは・・・。

T in the Parkスタート!

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テントを張って、さっそく会場内を探検しました。ステージエリアとキャンプサイトが完全に区別され、ほぼ一本の道で繋がれていたので、会場は広いというより長いという印象。どちらのエリアにも一通りお店は揃っていましたが、飲食物の持ち込みが許可されているのがキャンプサイトだけなので、目当てのアーティストの時間までテント周辺で自分のお酒やスナックを楽しみながらくつろいでいるひとがかなり多かったです。
 
ステージエリアは、そこまで広くなく、屋台や絶叫マシーン、ステージが所狭しと並んでいました。トイレは数も多く回転率はいいですが、手洗い場の水源がタンク式で初日の時点ですでに機能しなくなってたので、快適とはいえない環境でした。
 
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売店、乗り物、ステージが詰め込まれたステージエリア!
キャンプサイトからの移動の際も荷物チェックあり。

 
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海外フェス鉄板のアイスクリームと、無駄に本格的な絶叫マシーン。
外国人は意外と絶叫せずに無表情で挑んでました。

 
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1時間5ポンド(約900円)から充電できるリチャージエリア。

 
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OXIGEN(酸素吸引)を楽しめるバーも出店。BGMはスタッフこだわりのミックス!

イギリス屈指の好ラインナップ

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散策を終了して、急いで向かったメインステージではHozierがパフォーマンス中。その後はRudimental、Sam Smithと続き最後はKasabianと初日のメインステージだけで、イギリスでもなかなか見れないような豪華なラインナップ!
 
さらに、別ステージではBen KlockやFatboy Slimというクラブミュージックの大御所も初日から続々と登場し、クラブ好きの参加者も大満足だったようです。2日目以降もThe LibertinesやNoel Gallagherが登場するなど、個人的には今シーズンで一番日本人好みの豪華なラインナップだったように思います。
 

去年のグラストの大トリKasabianが貫禄の大興奮ライブ!

クレイジーな観客たち

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イギリスで一番クレイジーだといわれる「T in the Park」の観客たちですが、彼らにスイッチが入ってしまったのが、奇跡の復活を遂げたThe LibertinesからEDMシーンで大人気のAviciiという異色の組み合わせだった2日目終盤のメインステージでした。
 
まず飲み物が入ったカップを投げ、次に屋台の景品のぬいぐるみを投げ、さらに飛んできたものを拾って投げ、最後は自分自身が飛び込んでいく。飛んできたビールがかかってぐちゃぐちゃになっても、周りから拍手と歓声を受けヒーローになれるなど、誰も迷惑そうな顔をせずにクレイジーな状態をフェスの一部として楽しんでいるピースフルな雰囲気が印象的でした。ただ、空から本当にいろんなものが降ってくるので、雨でなくともレインウェアは必須です!
 
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国旗を雨具代わりにしたスコットランド人のCool な観客

 
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泥まみれると、それだけでヒーローになれます。

 
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Aviciiのパフォーマンス中、レーザーの演出で観客大興奮!
ド派手で豪華な舞台演出もEDMの魅力!

 
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近くの発煙筒着火で、盛り上がる観客たち。
ステージから離れているはずの安全地帯が瞬時にスイートスポットに!

 
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出店で人気のぬいぐるみたち。その多くはモッシュピットで投げられる運命・・・

ビールの「T」

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「T in the Park」の頭文字は、メインスポンサーのビールメーカー「Tennents」の「T」。会場内では、ロゴのはいったカップや缶ビールをのみながら歩く人をよく見かけました。厳しい荷物チェックのためか会場内でドラッグはほとんど見かけず、みんなひたすらアルコールを飲みまくります。ほんとにたくさん飲みます。最後は、自分が飲めなくなって他人に飲ませます。
 
3日目にもなると、疲れとラストスパートが入り混じり、足元がおぼつかない酔っ払いが大量に発生。Noel Gallagherのアンコール前では勝手に自分たちで「Don’t Look Back In Anger」を歌い始め、数名は満足して本物を聴く前にその場で眠りだす始末。会場をさらにクレイジーなものにしてくれました。
 
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クリーン×クレイジー

好きなだけビールを飲み、ライブ会場では当たっても痛くないものを思いっきり投げ、その日のアクトが終わるとみんなで大合唱しながらぞろぞろとキャンプサイトまで帰っていく観客たち。最後まで彼らに嫌な思いをすることは一度もありませんでした。ドラッグも夜遊びもないクリーンなフェス環境のルールを守りながら、最大限にフェスをクレイジーに楽しもうとする最高な人たちに出会えたことが、このフェス一番の収穫でした!!
 
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***

 
日本人の海外フェスのイメージにかなり近いといえるのが、「T in the Park」。少しアクセスは大変ですが、スコットランドのグラストンベリーと言われるだけあって、行って損無しのフェスです!「Water(ウォーター)」だと思って飲んだ液体が「Vodka(ウォッカ)」だったり、「Chips & Gravy(チップス&グレイビー)」を注文したつもりが「Cheese Burger(チーズバーガー)」が出てきたりしましたが、そんな言葉の壁さえも笑って楽しむことができました。来年はたくさんの日本人と夏のスコットランドで会えることを願ってます!
 

★ラインナップ、地図、ムービー、写真などがまとまったFestival Junkie特設「T in the Park」ページは以下のリンクから→http://www.festival-junkie.jp/t_in_the_park
 
公式サイト:http://www.tinthepark.com/home.aspx
 

Text by Shinji Kitano

Photo by Kanako Tsujita

Edit by Festival Junkie(ST)

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