リバティーンズ復活ライブ@ハイドパーク レポート

2014-07-07

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遂にリバティーンズがロンドンに帰ってきた。4月に突然再結成が発表され、先月ウォームアップギグとして英グラスゴーで2公演を行い、満を持してあの4人がハイドパークの地に降り立った。今回はその復活ライブの様子をいち早くレポート。

 

日本からも多くのファンが参加

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前日までこの日の天気予報は雨マーク。グラストンベリーに引き続き、びしょ濡れになることを覚悟していたのだが、予想を裏切っての過ごしやすい曇り模様。時折雨がぱらついたものの、典型的なロンドンの曇り空が彼らの復活のステージを迎えた。

 

リバティーンズのライブ開始は20時45分であったが、開演の12時半には既に多くのリバティーンズファンが会場に詰めかけていた。老若男女、そして国籍を問わず彼らの今を見届けるために世界中からファンが集まっていた。もちろん日本人も例外ではない。在英日本人はもちろん、わざわざこの日のためにはるばるロンドンにやって来たという熱狂的なファンも多く見かけた。夏以降ほぼ毎日英国内のイベントやフェスに参加している筆者だが、日本人アーティストのライブを除くと、こんなに多くのも日本人を見かけたイベントは初めての経験だった。

 

あまりの混雑でライブが中断

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この日は<BRITISH SUMMER TIME>というイベントのトリをリバティーンズが務めるという形だったので、彼らのライブの前にもザ・ポーグス、マキシモパークなど豪華なラインナップがリバティーンズ復活に華を添えた。とはいうものの、ほとんどの観客の目当てはリバティーンズ。集まった観客も他のイギリス国内のフェスや野外イベントと比べると、男性率が高く、ライブ前から今にも一触即発しそうな雰囲気が漂っていた。

 

そして20時45分。彼ららしからぬ時間通りにライブが始まった。この日の1曲目はファーストアルバム『Up The Bracket』の1曲目でもある“Vertigo”。そこに集まった全てのリバティーンズファンに、12年前、あのアルバムに初めて針を落とした瞬間を思い出させるかのような演出で、この日のライブが幕を開けた。そして次の“Boys In The Band”で早速トラブルが発生。モッシュピットエリアにあまりにも人が詰め寄せ過ぎて、運営側が危険と判断し、バンドが曲の途中で演奏を止めるという事態に陥った。何とあのピートが「もうちょっと落ち着いてくれないと、続けられねえから頼むよ、もうちょっと下がってくれ」と観客を宥めるという何とも言えない展開に。しばしの中断を経て、また演奏が開始されたものの、“Time for Heroes”の演奏中にも音を止めて、メンバーが観客に語りかけるというやり取りが続いた。

 

空からビールが降ってくる

筆者はモッシュピットよりは後方に陣取っていたのだが、ライブが始まった瞬間に、暴れ出した観客に飲み込まれる羽目に。目の前に100キロは優に超すであろう巨漢が倒れ込み、頭の上からはビールとワインのシャワーが降ってくる。もちろんプラスチックのボトル付きで。ライブ後にステージ前方まで移動し、そのときの様子を観客にインタビューしたのだが、前方では血を流して運ばれる観客もいたらしく、「あまりの重圧で前方の柵に挟まれて窒息するかと思った」と語っていた。演奏終了後には多くの観客がなくした靴や服を探し求めて歩き回っており、モッシュピット内の白熱ぶりが伺えた。少しネガティブな描写が続いたが、それくらいリバティーンズの復活ライブは盛り上がっていたし、待ち望まれていたと言えるだろう。ライブ前半は中断なども続き、演奏自体もやや雑に感じられる部分も多かったが、後半になるに連れて、観客の興奮具合とバンドのエネルギーが調和し、少し大人になったリバティーンズを感じることができた。ライブ終盤にも興奮した観客が照明用のタワーによじ上って、それをメンバーが注意するために、一旦演奏を止めるなんてことも起こったが、ピートもご機嫌を損ねることもなく、余裕の対応を見せて一気にフィナーレ“I get along”まで畳み掛けた。演奏中に何度もカールとピートが一本のマイクで歌う姿が見られ、今リバティーンズというバンドがいかに良い状態でこのライブを迎えられているのかということが手に取るように分かった。もちろん「金のため」や「もう過去のバンド」なんて形容されることも多く、今回の再結成もイギリス国内のメディアで賛否両論が巻き起こっていたわけだが、あの興奮を目の前にしてしまうと、批判する気持ちなんて全く起こらなかったというのが正直な感想だ。会場の時間の関係でアンコールはなかった(ピートは演奏終了後にもステージに戻って来て、もう一曲やりたそうな素振りを見せていた)が、1曲目から一度も緊張を途切れさせることなく、彼らにしては珍しいくらい引き締まったライブだった。それでも観客のせいで何度も中断してしまうあたりが、彼ららしさを物語っているのかもしれない。ライブの最後には、以前<NMEアワーズ>の授賞式で披露したジークフリート・サスーンの詩「Suicide in the Trenches」をカールとピートが共に暗唱して、会場を後にした。各メンバーのソロでの活動や新しいバンドのライブも頻繁に足を運んでいるが、終演後の4人の満足気な表情は、それぞれの活動では決して見られないものだった。それを見られただけでも、この日ここに来た甲斐があったし、これからも彼らを追い続けていく十分すぎる理由になったと確信している。

 

★ライブ当日の様子(写真)はこちらのサイトでもチェック

 

ロンドンで追加ライブも決定!

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さらに嬉しいニュースが飛び込んできた。追加2公演が発表され、ポルトガル、スペイン、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、そしてイギリス・ロンドンが決定している。個人的にはイギリス国内のフェスで観たいというのが本音だが、ライブハウスの方が彼ららしいライブになるはずなので、9月にまたロンドンで多くの日本人に会えることを楽しみにしている。

 

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【セットリスト】

Vertigo
Boys in the Band(曲の途中で中断)
The Delaney
Campaign of Hate
Time for Heroes(曲の途中で中断)
Horrorshow
Begging
The Ha Ha Wall
Music When the Lights Go Out
What Katie Did
The Boy Looked at Johnny
Can’t Stand Me Now
Last Post on the Bugle
Love on the Dole
The Saga
Death on the Stairs
Radio America
Don’t Look Back Into the Sun
Tell the King
Up the Bracket
What a Waster
France(曲の途中で中断)
Albion(Babyshambles cover)
I Get Along

 

 

photo by Ai matsuuRa

Qeticより執筆記事を転載