ドレスコードあり!?参加者を異世界へ誘う 「Bestival」

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今回ご紹介するのは、9月上旬にイギリスのIsle of Wight(ワイト島)で開催されるフェス「Bestival」(ベスティバル)。チケットの取り方から行き方、会場の雰囲気にいたるまでを2014年に参加したYulie Yoshida氏の声を元に詳細にレポートします。

Bestivalとは?

毎年9月の上旬に開催されイギリスのフェスシーズンを締め括るフェス。幅広いラインナップや独特の世界観が特徴。毎年テーマが設定されており、テーマに因んだコスプレをしている参加者たちが不思議な異空間を作り上げる。2015年のテーマは「Bestival’s Summer of Love」。2014年にイギリスを中心に30以上のフェスに参加した、Festival Junkie編集長のも2014年のUKベストフェスティバルに挙げたフェス。

過去のヘッドライナー

2014: OutKast, Foals, Beck

2013: Fatboy Slim, Snoop Dogg, Elton John

2012: Florence and the Machine, New Order, Stevie Wonder

2011: Pendulum, The Cure, Björk

2010: The Prodigy, The Flaming Lips, Dizzee Rascal

2015年開催情報

日程: 9月上旬(2015年: 9月10〜13日)
会場: Robin Hill Country Park, Isle of Wight(ワイト島)
公式HPhttp://www.bestival.net/

2015年の主な出演者

Chemical Brothers, Underworld, Duran Duran, Tame Impala, The Jacksons, Flying Lotusなど

事前準備(チケット、宿泊、交通機関)

チケット購入

<チケットの購入・受け取り方法>

    • 公式販売サイトTicketlineへアクセスし、チケットを購入。郵送での受け取り。

<チケット購入方法詳細>

【STEP1】チケットの種類を選択

【STEP2】配送方法 / チケット保険の有無を選択
日本からの購入はRoyal Mail International Delivery £9.75(約1,800円)。

【STEP3】ログイン / ソーシャルログイン(Facebook)、個人情報入力

【STEP4】 規約に同意

 

【STEP5】クレジットカード情報を入力し「Pay」をクリックし購入完了

 

<チケットの種類・価格>

    • Adult Ticket(一般チケット) £195(約35,000円)
    • Student Ticket(学生チケット) £185(約33,000円)
      国際学生証の提示が必須。提示出来なかった場合は£15(約2,700円)かかる。
    • Teen (age 13-17) Ticket(13〜17歳チケット) £130(約24,000円)
    • Child (age 12 & under) Ticket(12歳以下チケット) 無料
      12歳以下は無料だがチケットは必要。
    • Adult Premium ‘Wild Copse’ Camping Ticket(VIPチケット) £325(約59,000円)
      専用のキャンプサイト、トイレ、シャワーなどが利用できる。
    • Advance Car Parking(駐車券) £15(約2,700円)
      事前購入すると£5(約900円)安く購入できる。

 

※チケットには木曜日入場・金曜日入場の2種類があるが、どちらのチケットを持っていても両曜日とも入場できる。

宿泊予約

  • キャンプサイトの利用料がチケットに含まれているのでキャンプがオススメ。
  • ホテルやB&B(ベッド&朝食)に泊まる場合はBestivalと提携しているLateRooms.comから予約できる。4泊で£200(約36,000円)から。
  • ローカルバスは会場付近を通ることができないため、宿泊先→シャトルバス乗り場(各フェリーの船着場)→会場のルートを毎日通うことになるので宿から会場へのアクセス方法・時間は要確認。

航空券予約

日本からイギリスの航空券は、購入・渡航時期によっても異なるが、往復で16万〜30万円程度。旅行代理店や各航空会社のHPから予約・購入が可能。

交通機関予約

<電車>

    • ロンドンのWaterloo(ウォータールー)駅からフェリー乗り場最寄りの駅までの電車は事前予約がオススメ。
    • イギリスの電車は日時指定予約をするこで値段が安くなる。Railcard(レイルカード)という割引カードを購入すればさらに費用を抑えられる。
    • 予約方法・Railcardの詳細は電車でフェスに行こう!を参照。

各フェリー乗り場最寄りの鉄道駅

      • Portsmouth Harbour(ポーツマスハーバー)駅
      • Portsmouth & Southsea(ポーツマス&サウスシー)駅
      • Lymington Pier(レミントンピア)駅
      • Southampton Central(サウサンプトンセントラル)駅

<コーチ(バス)>

    • London Victoria Coach Station(ロンドン・ヴィクトリア・コーチステーション)から会場まで往復で£89(約16,200円)。予約はこちらから。

<フェリー>

    • フェリーの運航本数は限られているので事前の予約が必要。
    • Portsmouth発 / Lymington発のフェリー予約は、Whightlinkから。
    • Southampton発のフェリー予約は、Red Funnelから。

 

会場アクセス(行き方)

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ロンドン市内からフェリー乗り場

<電車>

Waterloo駅から各4駅まで電車で1本。(約1〜2時間)

<コーチ(バス)>

 Victoria Coach Stationなどからフェリー乗り場へ。(約2時間)

フェリー乗り場からワイト島

Portsmouth HarbourからRyde Pier Head(約20分)
PortsmouthからFishbourne(約35分)
LymingtonからYarmouth(約35分)

SouthamptonからEast Cowe(約50分)
Southampton からWest Cowes(約20分)

ワイト島から会場

島内の各船着場から会場まではシャトルバスが発着。シャトルバスチケット当日現地で現金購入。運行時間などの詳細は公式HPのShuttle Buses On The Islandを参照。

    •  Return ticket(往復チケット) £12(約2,200円)
    •  Single ticket(片道チケット) £6(約1,100円)

入場・リストバンド引き換え

    • 予約番号、購入時のクレジットカード提示が必要。
    • 学生チケットの場合は国際学生証の提示も必要。

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Bestivalの雰囲気

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客層

    • 若者が多く男女比は半々くらい。家族連れは少ない。
    • イギリスでは学期が始まる時期なので落ち着いた参加者が多い。

気温・天候

    • 最高気温は20℃前後、最低気温は10℃前後。
    • 悪天候の場合や夜間は冷え込むので雨・寒さ対策が必要。

食事・物販

    • ハンバーガー等のジャンクフードが多い。£7(約1,200円)〜
    • Bestival公式グッズは充実しているが、各アーティストのグッズは少ない。

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携帯・wifi

    • 携帯電話の回線は多くの人で混雑しているため速度が遅い。
    • Wifiは提供されていない。
    • 自転車をこいで発電し充電できる設備があるが日本からバッテリーを持参するべき。

ゴミ

    • ステージ付近を中心にゴミが多い。

トイレ

    • トイレは著しく汚れてはいない。
    • メインステージ付近のトイレは演奏前後の時間帯は混雑する。

参加者の声(by Yulie Yoshida)

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参加したフェスの魅力

テーマに沿ったコスプレで一体感

日本でやったら浮いてしまいそうな、やり過ぎくらいが丁度いいフル・コスチューム&メイクでフェスを楽しめた。テーマに沿ったドレスアップをして、ただの観客ではなくフェスの一部になっているという実感が出来たのが良かった。会場内の装飾や個性的な思い思いの衣装など、どこを見渡してもお洒落で可愛くて面白くて素敵な光景しかなく、音楽に加えて視覚的にも大変刺激的なフェスであった。

Bestivalだけの特別仕様

あらゆるアーティストのBestival特別仕様の衣装、ステージパフォーマンスを観られたこと。特にBasement Jaxxのステージはまるでオペラのようでどんどんと場面が入れ替わり、踊る巨大ロボットが出て来たり、白鳥の湖のようなバレリーナが登場したり。最後には出演者全員がステージに上がって挨拶。すごく凝っていてすごく豪華、まさにBestivalそのものを表現したステージであった。

参加するにあたっての注意点(困ったことなど)

飲食代金

どこのフェスティバルも同じかと思うが、食べ物や飲み物の値段が割高なのが痛かった。量と値段が合っていないことも。

海外フェスでのキャンプ

滞在方法を決める際、キャンプや会場内施設の利用も検討したが色々な種類のキャンプサイトがありどれが一番良いものかと混乱した。結局、初の海外フェス、キャンプになるということもあり、安心のB&Bを選ぶことになった。公共バスでは会場にはいけないということを知らずに宿泊先を選んだため、会場までの移動距離と時間が結構かかってしまった。

日本のフェスとの違い

セキュリティー・会場スタッフ

与えられた仕事をこなしつつ音楽に身をまかせてリズムを取ったり、踊り出したり、観客ともコミュニケーションをとったりと大変人間味があった。特にセキュリティースタッフは、日本でのロボットのような光景に見慣れていたため、楽しそうに踊っている姿を見たときはとても驚いた。

フレンドリーな参加者

コスチュームを褒めあったり、写真を撮ったり(勝手に写り込んでくることも多々)、飲み物や食べ物を友達のようにシェアしたり。待ち時間や休憩中に隣り合えばだいたい話しかけられるといった感じ。そして、酔っ払っているのか世間話をするのが好きな人が多くいた。日本のフェスでもフレンドリーな人はたくさんいるけど、それ以上にフランクな印象があった。

肩車

もはや海外のフェスのトレードマークのようになっているが、たくさんの人が肩車をしていた。アーティストが煽った際には、一斉に肩車をしてみんなが踊りはじめた場面もあった。日本のフェスでは、盛り上がった時にはクラウドサーフィンが目立つが、こちらではそれをあまり見ることなく断然肩車が主だった。

Bestival独特のファッション・雰囲気

特にBestivalには日本で言うアウトドア系のフェスファッションなどは存在しない。フラワークラウン、カラフルメイク、そして長靴といった海外での定番フェスファッションをする女の子たちの姿はちらほら見かけたが、多くの人がハロウィン顔負けの本気コスチュームを身にまとっていた。全体的に男の子も女の子もお洒落でカラフル!テーマのせいもあってか顔にグリッターをたくさんつけたキラキラメイクが目立っていた。利便性よりもフェスの雰囲気を全力で楽しむというのが主流であった。徹底されたエンタテイメント性。どこからか持って来た本物の船を使ったステージ、移動遊園地にあるような小さなアトラクション他、ウェブサイトのビジュアルをそのまま再現したデコレーションたち。まるでフェスのティズニーランド!

Yoshida氏より最後に一言

他のフェスとは一味違うBestival

今や世界中でフェスティバルが開催されるようになり、ヘッドライナー及び出演アーティストが似通うこともしばしば。年によっては正直あまりパッとしないということも起こってきている、そんなフェスティバル飽和状態になりつつある昨今、Bestivalのようにコンセプトとテーマをうまくそして徹底的にビジュアル、具体化したフェスはとても貴重なのではないかと思います。もちろん、すべて参加してみないと実際のことはわからないし、どのフェスも実際行ってみたら最高に素晴らしいはず。だけど、Bestivalのうまいところはテーマを設定することで観客たちにもフェスティバル作りに参加させるようにしていること。準備期間を与えることで、当日までの期待を最高潮にさせていること。アーティストにとっても観客にとっても特別なものとして認識されるということはとても重要だと思いますし、今後のフェスティバルの未来に繋がるとも思います。Bestivalは“本気で遊ぶ”ことの楽しさを改めて教えてくれました。フェスティバルとはお祭りです。音楽だけが良くてもだめだし、ファッション的要素があるだけでもだめ、その両方をうまくかみ合わせることに成功しているのがBestivalだと思います。

 

  ***

バランスのとれた幅広いラインナップをまるで異世界のような空間で味わうことのできる「Bestival」で海外フェスデビューしてみてはいかがでしょうか?

 

※記事内のポンド-円換算は、£1を180円として計算しています。また海外フェスは細かい点が変更になることも多いので、その年の公式情報をチェックして参加することをお勧めします。

 

取材協力: Yulie Yoshida
編集: Ryosuke Suzuki
監修: Festivial Junkie(neko)

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